観光列車での旅を満喫 花たびそうやが宗谷線を運行
JR北海道では、13日から宗谷本線の旭川―稚内間で観光列車「花たびそうや」の運行を開始した。初日は旭川発の下りの便が運行し、満員の120人が宗谷本線の鉄道旅を満喫。終着の稚内駅では、稚内市や市民観光ボランティアガイドの関係者が出迎え、乗客を温かくもてなした。
列車は、従来の「山明号」と「紫水号」のほか、北海道の恵みシリーズの「道北流氷の恵み」と「道東森の恵み」を増結させた4両編成。指定席が3両、フリースペースが1両で、初運行となった昨年の3両編成から1両増結し、乗車定員も80人から120人に増やした。それでも指定券は、販売開始日に完売するほど申込みが殺到した。
13日は旭川駅を出発し、各駅で停車時間を設け、沿線自治体などから歓迎を受けるなどし、観光列車の醍醐味を満喫。この日は好天で牧草地や天塩川のほか、抜海―南稚内間では日本海に浮かぶ利尻山などの風景を楽しむことができ、通過する際は、乗客に見どころを伝えた。
稚内駅ホームでは列車の到着に合わせ、歓迎の横断幕を持った稚内市や市民観光ボランティアガイドの関係者が出迎え、稚内ブランドのホッケくんせいスティックや観光パンフレットをセットにしたノベルティを配布。ご当地キャラクターの「りんぞうくん」、「出汁之介」の着ぐるみも登場し、乗客が記念撮影を楽しんでいた。
東京から家族3人で列車を利用した乗客は「とても寒いけれど、稚内らしくて良いですね」と感想。また、稚内市民で特急列車で幌延まで行き、幌延から稚内まで花たびそうやに乗る家族も。「子どもが喜んでいました」と充実した表情。
14日は稚内駅から上りの便が出発し、市の関係者などが見送りした。列車は6月4日まで毎週土・日曜日に運行する。
(梅津眞二)
Web掲載日2023年5月22日
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