ダウン・ザ・テッシ‐オ‐ペッ 緑あふれる大自然、目に焼き付ける 117艇226人が最北の大河へ 第30回天塩川カヌーツーリング
【美深】
第30回北海道遺産天塩川カヌーツーリング大会「ダウン・ザ・テッシ‐オ‐ペッ2023」兼第20回北海道カヌーツーリング大会が、15、16の両日、美深町から中川町までの天塩川(漕行距離50km)で開かれた。道内外のカヌー愛好者たちが日本最北の大河に集まり、川面に広がる緑豊かな自然を眺めながら川下りを満喫した。
NPO法人ダウン・ザ・テッシ(酒向勤理事長)が主催、北海道カヌー協会、北海道カナディアンカヌークラブなどと共催。国内最大級のカヌーツーリングイベントとして愛好者たちに親しまれている。
コロナ禍で2020年、21年は中止。昨年は規模を縮小し、名寄市(名寄大橋)から美深町(びふかアイランドカヌーポート)までの1日日程で実施。今年は4年ぶりに1泊2日日程の通常規模で開催となった。
選手88艇140人、スタッフ29艇86人、合わせて117艇226人が参集。地元をはじめ、名寄、旭川、札幌、帯広、函館など。道外では宮城、栃木、埼玉、東京、神奈川、山梨、遠くは大阪、兵庫から参加した。
艇種はカナディアン、カヤック、シーカヤック、ファルトなどに加え、立ち乗りのサップもあった。
15日は、びふかアイランドカヌーポートで開会式・スタート式が行われ、吉川一茶実行委員長(ダウン・ザ・テッシ副理事長)が開会宣言し、イベントが幕開けした。
大会長の酒向理事長が、第30回の節目を迎えたことに感謝しながら「4年間、カヌーに乗っていない方もいると思う。皆さんの協力いただいて、無事にゴールにたどり着きたい。楽しむためには互いに安全を確かめ合い、最後まで仲間として協力してほしい」と挨拶。
来賓の岩下幸司北海道開発局旭川開発建設部長、片岡英善上川総合振興局地域創成部長が祝辞を寄せた。
選手、スタッフたちは準備体操を済ませた後、川岸へ向かい、カヌーに乗り込んで天塩川へ。草野孝治町長(ダウン・ザ・テッシ事務局長)の合図で一斉にスタートした。
1日目は、びふかアイランドカヌーポートから音威子府村の川の駅「中の島」までの25km。途中、アラキの瀬、恩根内テッシ、恩根内大橋、小車大橋、楠岩盤地帯、豊清水の瀬、止若内橋、川の駅「天塩川温泉」などを通過した。
キャンプ地の音威子府村中島公園では、歓迎アトラクションが開かれ、お楽しみ抽選会やテント交流で盛り上がった。
2日目の16日は、川の駅「中の島」から中川町の佐久橋上流右岸までの25km。途中、音威子府大橋、物満内の瀬、筬島橋、北海道命名の地、チニタの瀬、カムイの瀬などを通過した。佐久橋上流で閉会式が行われ、完漕証の授与などが行われた。
先日までの大雨の影響で水量は多く、水流も速めのコンディションだったが、選手たちはパドルを手に川を下りながら、川面いっぱいに広がる緑あふれる大自然を目に焼き付けつつ、日本最北の大河でカヌーツーリングを満喫していた。
一方、橋の上などでは、地域住民たちがカヌーツーリングの様子を眺め、選手たちに手を振りながら歓迎していた。
名寄新聞2023年7月19日 掲載 Web掲載日2023年7月24日
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