待望のリニューアルオープン なよろ温泉サンピラー、温浴施設一新しセレモニー
【名寄市】
なよろ温泉サンピラー温浴施設のリニューアルオープンセレモニー（名寄市主催）が、1日午前9時から同施設で行われた。また、同10時から日帰り入浴の一般利用も再開され、約7カ月間の改修工事を終えて新しく生まれ変わった温泉を楽しむ姿が見られた。
同施設のリニューアルは老朽化に伴うもの。4月から改修工事に入り、浴場、サウナ室、脱衣場、休憩スペースを一新した。
メインの浴場内は、ゆったりと浸れるよう従来からある温泉と沸かし湯の浴槽面積を拡大。加えて、洗い場も11カ所から13カ所に増やすとともに、ゆとりを持って洗えるよう1カ所のスペースを広げた。
サウナ室についても、収容人数を従来の7人から2倍となる14人に増築。衛生面にも配慮し、利用時に座席スペースに敷く1人用の腰掛マットを用意している他、要望の多かったテレビも設置した。
また、日帰り入浴利用のセキュリティ設備を強化したのも特徴的だ。建物の構造上、温浴施設と直結しているレストランとスキーロッジ側からでも、入浴料金を支払うフロントを経由せずに浴場内に入ることができる状態だった。
このため、改修前はレストランやスキー場利用者が無断で浴場を利用するといった問題もあった。
リニューアルを機に、温浴スペース部分の出入り口セキュリティを強化。フロントでの料金支払い後に受け取る認証コードを、出入口横に設置のカメラで認証されなければ自動ドアが開かない仕組みとした。
セレモニーには株主や改修工事の施工業者関係者などが出席。加藤剛士市長、同施設を管理・運営する名寄振興公社社長の橋本正道副市長が「公社の不祥事によってリニューアルが遅れたが、念願かなって温浴施設が生まれ変わった。７カ月間の休業で不便をかけたことからも、市民の憩いの場となるよう新たな気持ちでまい進したい」などと挨拶した。
来賓の佐藤靖名寄市議会副議長が「今日から新たな出発。市民に利用され続ける施設となるよう期待している」と祝辞を寄せた。
最後に加藤市長、橋本社長らがテープカットを行い、リニューアルオープンを祝い、多くの地域住民に利用されることを願った。
セレモニー終了後、7カ月ぶりに温浴施設の営業を再開。午前10時からの日帰り入浴一般利用では、オープン前から常連客が列をつくり、出入り口前で公社スタッフにセキュリティの仕組みを学んでから入場。多くの市民が待ち望んでいた新しい温浴施設を満喫していた。
名寄新聞2022年11月2日付掲載 Web掲載日2022年11月7日
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