健康づくりの大切さを実感 運動やスポーツ親しむ 名寄市のチャレンジデー 4年ぶりに綱引き大会も開催
【名寄】
「名寄市民健康づくりチャレンジデー2023」が5月31日、市内各所で行われ、市民が健康づくりの大切さ、運動やスポーツを通して体を動かす楽しさを実感していた。また、今回でチャレンジデーは終了となる。
チャレンジデーは、笹川スポーツ財団が主催する全国規模の住民参加型スポーツイベント。人口規模の類似自治体同士で、午前零時から午後9時までの間に15分以上継続してスポーツなどを行った住民の参加率で勝敗を競い合うもの。勝利した場合、敗戦した自治体は庁舎のメインポールに相手自治体の旗を1週間掲揚するルール。
名寄市は30回目の参加。通算戦績は29戦13勝15敗(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため勝敗なし)で負け越している。
今回の対戦相手となる長野県東御市の基準日人口(1月1日現在)は2万9504人。名寄市は2万6020人で、目標参加率を65%に設定して3回ぶりの勝利を目指す。
名寄のチャレンジデーは4年ぶりにコロナ禍前とほぼ同じ内容に戻して行われ、各小中学校グラウンドなどの公共施設を会場とした朝のラジオ体操(午前6時20分)でスタートした。
肌寒い天候となったが、子どもからお年寄りまで多くの地域住民が集まった名寄小学校会場では、岸小夜子教育長が「今日一日運動を楽しんでほしい。また、最後のチャレンジデーとなるので、目標参加率の達成と勝利に向け、多くの人たちに運動していただきたい」などと挨拶した。
会場に集まった市民は、朝の新鮮な空気を思い切り吸い込み、すがすがしい気持ちでラジオ体操を行って体を動かし、さわやかな朝を迎えていた。
また、同日は参加率アップの鍵を握る「市民綱引き大会」が4年ぶりに開催された他、スポーツセンターなどの公共体育施設も無料開放され、子どもから大人まで多くの市民が参加して汗を流し、運動を楽しんだ。
一方で、同団によるチャレンジデー事業は今回で終了となる。少子高齢化や価値観の多様化などの影響を受け、現在の形態では運動・スポーツ習慣者を増やす目的達成が難しくなってきたことを理由としている。
名寄新聞2023年6月1日 掲載 Web掲載日2023年6月5日
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