愛馬ハナ、老人クラブへ行く
今回は2019年7月、下川町内の老人クラブの方たちと愛馬ハナとの交流の話。地元の子どもたちも加わり、多世代交流が生まれた。
2019年7月10日、筆者は自身の飼う愛馬「ハナ」(北海道和種馬)と、下川町中央老人クラブの例会が開かれている町総合福祉センターへ訪れた。午前10時から2時間、ハナを施設南側の庭で放牧し、老人クラブの皆さんにハナとの触れ合いを楽しんでいただいた。
放牧中、乗馬体験も行った。70代から90代の女性、合流した幼児とその保護者の方々にも乗っていただいた。
高齢の方は、若い頃に馬に乗っていた方も多く、ハナに乗った方は「もう一度乗ってみたいと思っていた。気持ちよかった」とうれしそうな表情。馬に乗る幼児が、高齢者に手を振り返していたのも印象に残った。
老人クラブの方々から昔の話や馬との思い出も聞けたので一部を紹介したい。
三条正さん(当時86歳)は若い頃、美深町恩根内で馬搬を行い、下川町一の橋へ出稼ぎもした。「一の橋では、馬を借りて木を運び出したが、取り分は馬6割、私4割だった。山で一番でかい丸太を出したのが思い出。直径が3尺6寸5分(110cm)もあった」と振り返る。
他の方も「まだ娘だった頃、裸馬に乗って2km離れた場所へ郵便物を出しに行ったら、嫁のもらい手がなくなるよ―と注意された」「馬の蹄鉄を取り換えるとき、私が乗って蹄鉄屋まで往復していた」と懐かしそうに話してくれた。
充実したひとときとなり、皆さんに感謝申し上げます。
<今回は名寄新聞の2019年8月5日付掲載記事を基に再構成しました>
馬に関する思い出を募集します。ちょっとした出来事でも歓迎します。氏名、住所、年齢、連絡先、馬との思い出などをご記入の上、メール(komine@nayoro-np.com)でお寄せください。読者の皆さんと馬の魅力を振り返ることができたら幸いです。
(筆者・下川支局の小峰が馬を飼う理由、この連載の趣旨についてはこちら)
https://dohoku.net/09e42b5952b546bcb07c6a48bda01c7b
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