トロッコ王国美深 営業スタート

美深町仁宇布の観光名所「トロッコ王国美深」は4月29日、今シーズンの営業がスタート。営業初日は天候に恵まれ、多くの観光客や子どもたちでにぎわい、トロッコに乗りながら、まだ雪が残っている森林を眺めた。

同王国は、旧国鉄美幸線（1985年9月廃止）の仁宇布駅跡～高広の滝付近（延長約5km）に残る路盤や橋りょう、レールを活用し、98年7月に開国。ＮＰＯ法人トロッコ王国美深（橋本秀昭理事長）が運営している。

往復40分ほどの森林に囲まれたコースで、自らトロッコを運転できるユニークさで人気を集めており、道内外から来訪。道北の観光スポットとして成長している。

今シーズンの営業初日は、春らしい青空が広がった。午前11時からオープニングセレモニーを開いた。

橋本理事長は「コロナが落ち着いていないが、感染防止対策をしながら一生懸命、営業していきたい。皆さんもコロナに気を付けて、トロッコを楽しんでほしい」と挨拶。

営業初日限定で美深町民には無料開放するとともに、仁宇布小中学校の児童生徒と教職員たちを招待。多くの町民をはじめ、観光客が足を運んだ。

来国者たちはトロッコに乗り込み、沿線にはまだ雪が残っている森林を目に焼き付けていた。風を切ってレール上を駆け抜けながら、春の風景や自然散策を満喫していた。