【下川町】
築城36年万里長城祭代替企画「しもかわ大焼肉大会」が、12日午前11時から、にぎわいの広場で開かれた。雨上がりだったが、多くの人が来場。並べられた大型コンロを囲み、焼き肉を楽しむ人でにぎわいを見せた。
しもかわ万里長城祭実行委員会（石谷英人実行委員長）が、例年5月中旬開催の同祭をベースに、新型コロナウイルス感染症対策を取りながら、町民と楽しめるイベントとして開催した。
バーベキュー用ジンギスカンの抽選券付き会券は、360枚を用意したが完売。コンロは感染症対策で15区間30台用意し、ソーシャルディスタンスの確保とともに、利用者情報も記録した。
幅広い世代で多くの町民が町内に集うイベントは、コロナ禍になって以来２年ぶり。来場者の多さから、イベントを待ち望んでいたことがうかがえる。
ステージ発表は地元渓流太鼓の演奏で幕開けし、地元団体のフラダンス、ジャズライブが続いた。
最後に昨年12月から下川町応援大使となった、テレビやラジオでも活躍中の下川町出身シンガーソングライター、金子智也さんが登場。ソロ活動でメジャーとなってから、古里のステージに立つのは初。会場から「お帰り！」と温かい声が飛び交った。
ギターの弾き語りで、アニメソング「勇気100％」で会場の子どもたちを引き付け、自身のオリジナルソング「笑えばっ！」「ウチの猫」を熱唱した。
会場のさまざまな人たちと掛け合いながら、会場全体を巻き込んで一体感を生み出し、来場者も手拍子や拍手で応えた。
下川町出身の田上圭太さんと「笑科書」を組んでいた時代に、田上さんの作詞・作曲した2曲で、テレビＣＭに起用されている「手をつなごう」と、母親への思いを包み隠さずつづった「オカンへの LOVESONG」も披露。心に響く歌詞と魂を込めた歌声で、会場を魅了した。
アンコールが沸き起こると急遽、会場にいた田上さんをステージに招き、「笑科書」コンビで「手をつなごう」を歌い、古里での忘れないひとときとなったようだ。
会場では下川町飲食店有志、商工会青年部、商工会女性部の料理や飲み物も提供され、来場者に喜ばれた。
実行委も、この日のにぎわいに「3年ぶりのうどん祭り開催への弾みに結び付けたい」と語る。
名寄新聞6月14日付掲載 Web掲載日6月20日
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