1980年81年12月8日掲載 下川鉱業所でデータ調査 放射性廃棄物の地下投棄 終掘坑道を一部利用 投棄前提ではない、と会社側
下川鉱業株式会社の坑内で、放射性廃棄物を地下投棄するために必要なデータを得るための調査が進められている。 同鉱業所の親会社である三菱金属株式会社が科学技術庁、動力炉・核燃料開発事業団とタイアップし、既に終掘した同鉱業所の坑道の一部を利用、調査を行うもの。 同鉱業所では「核廃棄物を下川へ持ち込むことを前提とした調査ではない」とこの点を強く否定しているが、地域住民には波紋を投げかけそうだ。
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Web掲載日2022年12月8日
(記者からの一言)
核廃棄物の最終処分場となるのではーという疑念が湧き、地域では反対運動が起きた。 「実験をずるずると引き延ばし、将来は必ず捨てるつもりでないか」という素朴な疑問から「下川を核のゴミ捨て場にするな」という怒りとなっていった。 実験は1980年(昭和55年)から82年にかけて行われ、最終的に放射性廃棄物が地下投棄されることはなかったが、住民たちは不安や不信感を募らせた。 下川鉱業所(下川銅山)は83年2月19日に閉山した。
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