今夏の稚内チャーター　1万1千人が利用

今年度で稚内空港と就航10周年の節目を迎えた㈱フジドリームエアラインズ（ＦＤＡ）による稚内チャーターは4日が最終便（稚内空港発、北九州空港着）となった。同日、関係者達が「また来てね」と温かくお見送りを行った。

わっかない観光活性化促進協議会、稚内商工会議所、稚内観光協会、稚内市の関係者がお見送りに参加。例年であれば機長に花束の贈呈、乗客らにノベルティなどを配布するセレモニーを行うが、今年は新型コロナウイルス感染予防の観点でそれらは取りやめた。

最終便の機体カラーは「グリーン」。晴れ間が広がったなか、乗客らが出汁之介やりんぞうくんと記念撮影を楽しむなど最後の思い出作り。乗客56人を乗せた機体が、目的地に向かうために離陸すると、横断幕を掲げたり手を振りながら見送っていた。

今年度のチャーターは、6月3日から9月4日まで運航。稚内市によると、小牧や長崎、宮崎など全国30空港と繋がり、稚内空港発着で244便が運航し、旅客数は約1万1000人（速報値）。期間中、最大で348便運航する予定だったが、新型コロナの影響で一部、ツアーのキャンセルなどもあり、当初の予定より減便。ただ、チャーター機の就航に伴い、市内の宿泊施設や観光スポットなどは多くの人達で賑わいを見せ、最北端の観光を活性化させる役割を担った。　　　（原拓弥）

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