カヌーで大沼の魅力体感 7月から本格導入 ㈱SEASの木村社長 稚内の良さ再発見に
稚内市大沼野鳥観察館の指定管理を担う㈱SEASでは、来月3日から自主事業としてカヌーツアー「日本最北端でのネイチャークルージング」を開始する。大自然をゆったり過ごすことができ、観光客や市民の利用を歓迎している。
同社は、SEAMORE(シーモア)の店舗でスノーボードなどのスポーツ関連用品の販売をはじめ、スノーボードクラブチームの運営や屋外アクティビティ企画なども展開。得意分野を活かし、昨年度から同館の指定管理者となり、四季を楽しむことが出来る施設づくりを目指す。
カヌーのコースは、同館付近の水門を越えた先にある大沼に繋がる川の支流。昨年からこれまで10回以上のテストを経て、普段とは違った視点から野鳥や自然観察、市街地から離れた場所で心身ともにリラックス出来る体験として今年度から新たに導入する。 ツアーの提供内容は2つ。「カナディアンカヌークルージング」では、カヌーを2艇繋ぎ、同乗するガイドが大沼を案内。最大6人乗り。稚内ならではの冷涼な気候を感じ、体験は約1時間30分。
もう1つの「プライベートカヌー」は、約2時間、貸切り状態。他の利用者がいない状態で可能な限り要望に応じるプログラム。カヌー経験者へのソロツーリングのサポート、ゲスト自らが操船しガイドが並走、ペットの同乗など様々なオーダーに対応する予定。
料金は、ガイドや道具レンタルでカナディアンカヌークルージングは大人5500円、小学生2750円、幼児2200円。プライベートカヌーは1~3人で3万円(いずれも税込み)。市民には地元の豊かな自然を知ってもらう機会にと、初回のみ通常より安い価格のお得なプラン(身分証の提示が必要)を用意している。
初年度のため、初心者でも気軽に楽しめることを重点に置くが、将来的にはコースの増設なども検討。状況を見ながら、より充実させていく。木村亘代表取締役はガイドも務めるが「稚内の良さを再発見する機会にしてほしい。多くの市民、観光客に来てくれると嬉しい」などと期待。
2日には少年自然の家の事業で、小学生達がカヌーを体験する。一般利用は9月中旬頃まで行う予定。事前予約が必要で、6月末から受付け。詳細は同観察館(26―2965)へ。
(原拓弥)
Web掲載日2023年6月26日
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