美しい花のトンネル見頃、なよろ健康の森北側にスノーボール、水間さん「多くの人に見てほしい」
【名寄】
市内日進地区のなよろ健康の森北側にある「森と水辺のゾーン」では、小さな球状に白い花を咲かせる「スノーボール」のトンネルが見ごろを迎えている。長年、同ゾーン内の花木の世話をボランティアで行っている市内在住の水間政光さんは、「現在はちょうど見事を迎えており、今週の土日まで最高の状態が続くと思う。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。
「スノーボール」は、スイカズラ科カマズミ属の樹木で、和名は「ヨウシュカンボク」。数多くの白い小さな花びらを球状に付けていくのが特徴。同種同属のオオデマリにも似ている。
この「スノーボール」は、名寄の美しい雪のイメージを夏にも表現しようと、名寄市役所の職員自主研究グループが、2009年の春から栽培をスタート。花のトンネルを形作ることを目標に、水間さんが手入れを行っており、今年で14年目になる。
スノーボールは南北へ延長50mにわたり、左右12本ずつ計24本が植栽されている。アーチ状に組まれた農業用ビニールハウスのアルミパイプに沿って上へ上へと成長。現在、樹高は2.5mほどで、美しい花のトンネルを形成している。
このスノーボールのトンネルは、美しい花で来場者をもてなしたい―という、水間さんの思いが込められている。
その管理は年間を通じて行われ、枝が雪の重みで折れないようにと、冬期間は深い雪をかき分けながらの雪下ろし作業に汗を流している。葉が緑に色付き始めるころからは、害虫を寄せ付けないように―と消毒作業も欠かさない。
この他、スノーボールが植栽されている箇所やその周辺に生える雑草は、くわを用いて1本1本取り除くなど、丹精込めて花の世話に当たっている。
また、花のトンネル内は散策路になっており、落ち葉を敷き詰めた上に土をかぶせたものを幾層にも重ね、この上を歩くとふわふわした不思議な感触を味わうことができるよう工夫が凝らされている。
水間さんは「夏場のうちは、いつここを訪れても、何かしらの花が咲いている。虫や鳥の声を聞きながら、この雰囲気を一人でも多くの人に味わってもらいたい。ここにあるものをきれいにして、季節ごとの姿を楽しんでもらいたいという気持ちで世話している。その中の目玉がこのスノーボール」と話し、来場を呼び掛ける。
スノーボールのトンネルは、なよろ温泉サンピラーに向かう途中の道道日進名寄線沿いに位置。入り口には案内看板も設置されている。
名寄新聞2023年6月15日 掲載 Web掲載日2023年6月19日
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