日本最北のビール工場から~美深白樺ブルワリー 第1話
スタートから紆余曲折の数年間
初めまして、株式会社美深白樺ブルワリーで働いている野崎と申します。私は2021年6月に美深町に移住し、美深白樺ブルワリーでビール製造に携わりながら生活しています。 日本で最も北にある美深町のブルワリー(醸造場)のこと、そしてビール造りのことをもっと知ってもらいたいと思い、こちらで記事を書かせていただくことになりました。これから数回の予定で、ビール造りの実体験と、造っているビールやブルワリーの紹介をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
美深白樺ブルワリーは2018年に設立された小さなビール工場です。自分たちでどんなビールを造るか考え、材料を仕入れ、美深町にある自社の工場で製造し、販売しています。 美深町の特産品である白樺樹液をすべてのビールに入れていることはもちろん、とにもかくにも、飲んでおいしいと思っていただけるビールを目指して、日々の仕事に励んでいます。
また、雄武町の日の出岬や、稚内の白い道をイメージしたビール、そして美深町、東神楽町、和寒町で育ったホップ(ビールの香りと苦味を担う植物)を使って醸造するなど、道北各地の風土を表現したビール造りも、私たちが道北のブルワリーとして担っていきたい、ポジティブな役割だと感じています。
今回は、美深白樺ブルワリーの歴史についてお話ししたいと思います。 2018年11月に設立された弊社ですが、会社がスタートしてすぐ、醸造の担当を予定していたメンバーが抜けてしまうという波乱の幕開けを迎えます。急遽、醸造のできる新たなメンバーを探しつつ、ビール造りのために必要な設備や法律関係の準備を進め、2019年3月に酒造免許を申請。新たに醸造を助けてくれるメンバーも見つかり、6月には工場に醸造設備が入ります。7月29日に美深白樺ブルワリーとしての初仕込み。そして、2019年9月7日の美深クラフトビアフェスにて、最初のビールをお披露目することができました。
ここから軌道にのっていけるかと思いきや、2020年からパンデミックが始まり、飲食業界には不穏な空気が。生樽での販売を中心に考えていたビール事業でしたが、人が集まることを制限される状況では方向転換もやむなく、厳しい状況に追い込まれます。
何かいい手はないかと考えていたところ、美深町観光協会の方のアイデアで、ビールにも使える保冷容器での量り売りをスタートします。この策が功を奏し、お店で飲めない方にも量り売りでの提供ができるようになりました。また、同年5月には同じ道内のクラフトブルワリーの先輩、大雪地ビールさんに瓶詰めを委託し、数量限定で試験的に瓶ビールを販売しました。
また、同年7月には製造量を増やすため、600Lのタンクを2本増設。2021年2月から再度、大雪地ビールさんでの委託瓶詰めをスタートし、6月には中古の瓶詰め機を購入。自社での瓶詰めを開始します。 同年10月に新品の瓶詰め機を購入。そして今年の2月には600Lタンクをさらに1本増設しました。現在の工場の設備は、300Lタンクが4本、600Lタンクが3本。同時に最大3000Lのビールが仕込める計算です。
紆余曲折のあった数年間でしたが、なんとか、少しずつ、ブルワリーとしての調子も上向き、定番・季節のビールを途切れることなく造ることができています。
以上、簡単にですがブルワリーの数年間を振り返ってみました。いかがでしたか? 次回はビール造りの工程について、実際の体験を交えて、大変なこと、楽しいことも織り交ぜながらご紹介できればと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
(株式会社美深白樺ブルワリー・名寄新聞社通信員・野崎知真) 株式会社 美深白樺ブルワリー 関連記事はこちら
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