2019年の名寄市議選 1人オーバーで少数激戦 ８年ぶりの選挙戦へ 名寄市議選が告示 定数18に対して19人届け出
(この記事は2019年4月15日に掲載された記事です。)
【名寄】
任期満了に伴う名寄市議会議員選挙（定数18）が14日に告示。無競争もしくは選挙戦で告示日まで揺れ動いていたが、現職11人と新人8人が立候補届け出を行い、1人オーバーの戦いに。各候補者は届け出を済ませると、市内各所でそれぞれ第一声を上げ、20日までとなる1週間の選挙戦に突入した。投開票日は21日。
本紙管内の統一地方選挙後半戦は、14日が市議選、16日が下川町と美深町の町長、町議会議員選挙が告示となっており、いずれも21日が投票日で即日開票となる。
議員選挙の皮切りとなる市議選は、2015年の前回（定数同）が名寄市政としては初の無競争だったため、8年ぶりの選挙戦。出馬表明していた現職11人と新人7人の他に、告示日まで態度を保留にしていた新人1人が届け出を行い、予想通りの顔ぶれが出そろった。
届け出たのは東川孝義氏（66）、今村芳彦氏（36）、高橋伸典氏（59）、東千春氏（61）、川村幸栄氏（67）、山崎真由美氏（63）、遠藤隆男氏（55）、富岡達彦氏（55）、佐久間誠氏（64）、黒井徹氏（69）、五十嵐千絵氏（41）、塩田昌彦氏（66）、倉沢宏氏（49）、三浦勝秀氏（32）、高野美枝子氏（66）、山田典幸氏（50）、佐藤靖氏（62）、清水一夫氏（64）、瀧ヶ平安彦氏（60）の19人（届け出順）で、18議席を争う少数激戦に。
届け出を終えた各候補の関係者は、名寄市選挙管理委員会から選挙に必要な道具などを受け取り、各選挙事務所に車を走らせた。
各事務所では、出陣式などを終えた候補者が支持者を前に第一声。また、遊説車に乗り込んで氏名を連呼するとともに、積極的に街頭に立って自らの政策や政治姿勢を力強く訴え、熱い舌戦を展開している。
少数激戦で熾烈（しれつ）な戦いが予想される中、当確得票ラインも見どころの一つ。2人オーバーとなった11年を目安にすると、最低当確得票数は499票。
だが、人口が年々減少していることに加え、選挙に無関心な若者も多いため、近年の投票率は下降傾向にあり、前回が73・04％で、1975年以降で過去最低を記録。加えて、選挙年齢が18歳に引き下げられたものの、7日に行われた今回の道議選名寄市区も70％を下回った。
このため、安全ラインの票読みが難しい状況。人口減と比例して有権者数も減少している中にあっても、前回と同様、最低でも500票以上で集票しなければ安全ラインとはいえない―との見方もあり、各候補がどのような選挙戦を展開するか注目を集めている。