農業環境の充実へ 名寄市議選 水間健詞氏が出馬を表明 現職・黒井氏の後継で
【名寄】
名寄地区日進で農業を営む水間健詞氏（55）が、4月16日告示、23日投開票の名寄市議会議員選挙（定数16）に出馬することを表明した。
水間氏は1968年1月、名寄市の生まれ。88年に旧北海道電子計算機専門学校（現在の札幌情報専門学校）を卒業後、コンピューター系の企業に就職。98年に退職して名寄に戻り、実家の農業を継いだ。
農業経営の傍ら、名寄市農業委員として市内の農業発展などに尽力するとともに、自民党名寄支部幹事長も務めている。
現職市議で前議長の黒井徹氏（72）の後継候補予定者として出馬を表明。水間氏は「今ある市内の農業環境や暮らしは先輩議員などが築いたもの。これをより充実させるとともに、次の世代に引き継ぐことが使命と考えており、そのチャンスをいただいたと思っている」と出馬を決意。
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また、「98年に名寄に戻って農業に従事した際、家族のように受け入れていただいた名寄市に恩返しをしたい」とし、「名寄の特色を生かしたまちづくりに取り組みたい」と力強く語った。
自民党名寄支部長の中野秀敏道議会議員は「市内農業の代表で保守系市議として活躍していただいた黒井氏が勇退することになり、その地盤を引き継いで水間氏が出馬することになった。党の推薦については今後協議する」と話した。
水間氏の後援会組織は今月中に立ち上げ、3月に事務所開きを予定している。
また、出馬表明に同席した黒井氏が勇退を発表。黒井氏は「皆さんの支えで5期20年務めることができた。このうち2期8年議長も務め、充実した議員生活を送ることができたことに感謝している」とお礼を述べ、「有権者や支援者の思いに到達できなかったかもしれないが、農業や経済問題などに精いっぱい務めさせてもらった」と振り返った。
後継について「水間氏に引き継いでいただきうれしく思っており、農業者の代表として頑張っていただけるよう市議選に向けて協力したい」と話した。