2023年の美深町長選 草野孝治町長インタビュー 誰もが誇りに思えるまちへ 各種支援事業を拡充 子どもたちとの懇談会も
【美深】
美深町の草野孝治町長(61)が4月28日付で就任し、数日が経過。町長として本格的な公務がスタートしており、今後は6月の町議会定例会へ町政執行方針、政策予算の編成作業などが迫っている。インタビューでは、現在の心境や公約の実現などについて聞き、「美深のまちで生まれてよかった、住んでよかった。このまちが大好きで、誰もが誇りに思えるまちにしていきたい」と、町政運営やまちづくりへの思いなどを語った。
初登庁の4月28日は事務引き継ぎと挨拶回り。29日から自治会の総会を回り、5月1日は初の主幹・課長会議に出席、挨拶回りを行っており、連休明けからは各種団体の総会が続くため、時間刻みのスケジュール。「土・日曜日を含め公務の本格デビューとなった。もともと休日に地域活動など、いろいろな活動に出ていたので苦ではない。精力的に365日、町民のために頑張らなければならない―と期待とプレッシャーを感じている。
町民の皆さんからは、体に気を付けて、健康に留意して頑張って、期待しているよ―と声を掛けられて心強く、励みになっている」と心境を語る。
公約の実現では「基本的にどの自治体も人口減少、少子高齢社会を迎えている状況。直近の課題としてはコロナ危機からの脱却、物価高騰対策。特に美深町は人口が4千人を切っており、高齢化率が42%を超えている。その中でも『未来へ続く笑顔あふれるまち美深』が第6次美深町総合計画のキャッチフレーズだが、私は『安全安心で未来へ続く笑顔あふれる優しいまち』という思いでいる。優しいというのは、子どもからお年寄りまで、自分にも他の周りの人たちにも優しくできるまち。そして自然環境にも優しいまちづくり―という思いを込めている。10年先、20年先のまちを見据えた時、本年度で3年目になる総合計画の着実な推進が一番大切。限られた予算、財源の中で、町民の皆さんでつくり上げた総合計画を着実に進めることがベースになり、私の公約の基本になると思う」。
また「2023年度は町制施行100周年を迎える。1923年(大正12年)4月1日、1級町村制により美深村から美深町に改称された。町制施行100周年の節目の年に10代目の町長に就かせていただき、責任ある立場、職責の重大さをひしひしと感じている。限られた財源の中で役場職員、町民の方と知恵を絞って、これからのまちづくりを進めたい」と気を引き締めている。
今後は6月の町議会定例会に向けて町政執行方針、政策予算の編成作業に着手することになり、産業や経済、住民生活、文化、スポーツなどで支援事業を拡充するとし「5月9日に政策会議を予定し、その中で詰めていきたい。住宅リフォームの『快適な住まいづくりと商工業振興条例』が時限条例で終わっているので、後継の事業をしっかりつくり上げていかなければならない。農業では『がんばる美深農業!支援事業』があり、円安、エネルギー高騰、物価高といった部分でいろいろ厳しいので、支援事業をしっかり継続したい。経済対策では電気料金や物価の高騰対策を含めてプレミアム商品券を発行。今後、商工会から要望が上がってくるので、そういった部分に意を配したい。今年は文化会館COM100の開館25周年で、町制施行100周年と合わせて記念事業を立ち上げたい。コロナ禍からの脱却へ、今までできなかった文化、スポーツ事業の再開を目指していきたい」。
さらに「議会で、町民の意見を幅広く聞くことや、子どもの意見をまちづくりに反映できないか―との提言もあった。今までまちづくり懇談会、まちづくり委員会があったが、『子ども未来トーク』(仮称)で子どもたちとの懇談会を設定したい。次代を担う子どもたちにまちの歴史や自然、産業、文化などを学び、それぞれの時代に美深町が果たしてきた役割を知ってもらい、美深で生まれてよかった、住んでよかった―ということ通じて誇りと郷土愛を持ってもらえれば。卒業と同時に美深を離れても、いつかはふるさとに帰ってきて、次の世代につなげてもらえればと思っている」。
議会との関係では「道内でも欠員となる議会があって、なり手不足が報道されているが、美深町議会は選挙戦となり、新人4人が当選した。議員の平均年齢が10歳以上若返り、64.4歳から53.8歳となり、道内で4番目に若いことも相まって、議会の雰囲気が変わるだろう―と思っている。町長選挙が無投票だったことがあって、私は、議会はもちろん町民の多くの意見のもと、町政を進めていかなければならない立場にある。既に改選前の議会から政策提言を受けているので、町民の代表である議会の意見をしっかり受け止めて、今後の施策、町政運営にしっかり反映しなければならないと考える。施策を提案するのは理事者だが、しっかりご理解いただけけるように努力しなければならない。より良いまちづくりを共に進めていければ、ありがたいと思う」と語っている。