2023年の美深町長選 前美深町教育長 草野孝治氏「美しく深い町」に磨きを 優しいまちづくりへ 4月の町長選に立起表明
【美深】
前美深町教育長の草野孝治氏(60)は、4月18日告示、23日投開票の美深町長選挙に出馬することを表明した。2月18日午前11時から町文化会館COM100で立起表明の記者会見を開き、「先人が築いた誇りある美深町を次代へつなげることが自分に与えられた使命。『美しく深い町』に磨きをかけるため、さらに働かせていただきたい―と町長選に出馬することにした」と語った。
草野氏は1962年(昭和37年)2月28日、美深町生まれ。美深高校卒業後、美深町役場へ。建設課管理係を皮切りに、自治振興室では広報を担当。税務課納税係長、企画振興課企画係長兼広報統計係長、総務課広域行政担当主幹、総務課企画グループ副主幹、産業施設課農業グループ主幹、総務課企画グループ主幹を経て、2015年6月に農務課長、18年4月に総務課長。19年10月から教育長を務め、今年2月17日付で退任した。
また、北海道トランポリン協会監事、北海道カヌー協会監事、NPO法人ダウン・ザ・テッシ事務局長、名寄心と手をつなぐ育成会副会長など、幅広い分野で活躍している。
立起表明の記者会見で、草野氏は昨年末に町長選出馬の打診を受け「次は頑張ってもらわないといけない―という声をいただいた。美深のまちで生まれ育って、お世話になっているので恩返しを―と、未来の美深のために働かせていただきたいと思った」と経緯を語った。
まちづくりの方針では、町総合計画をベースに「具体的な公約づくりはこれからだが、直近の課題で物価高をはじめ、飼料や燃油高騰で農業は厳しい経営環境。基幹産業をしっかり振興したい。『未来に続く優しいまちづくり』に向け、高齢者も子どもたちもみんなに優しく、暮らしを守り幸せを願って、まちづくりをしたい。町民とコミュニケーションする中で、町民目線の大切さを学んだことを忘れずにいたい」。
また「コロナ禍が続いて、閉塞感があるので変えていくことが必要。『美しく深い町』に磨きをかけていきたい。人口は3800人、高齢化率は42%を超えているが、美深のまちに住み続けたいと考える方も多くいると思う。その中で、このまちを次の担い手に引き継いでいきたい。今年は町制施行100周年。まちにはまだ潜在的なポテンシャルがある。その一つとして体験観光を含め、広域的な動きがある。観光産業でまちが潤うきっかけがあり、さらに輝きを増したい」と意欲を語った。
後援会設立準備発起人の山崎晴一美深町商工会長は「草野氏はアクティブ。行政経験は十分にあり、美深町の将来を託すには最適な方」と話し、今後、幅広い層で正式に後援会を立ち上げるとした。
町長選の立起表明は草野氏が初めてとなる。