2023年の下川町長選 田村泰司氏に聞く 基幹産業と町民の「和」で再興 役場の組織改革、積極的に地域の中へ 町民の心が一つになる政策の実現に尽力
【下川】
下川町長選挙は、18日に告示され、新人で元下川町役場政策推進課長の田村泰司（たむら・やすし）氏（58）のみが立候補届け出を行い、無投票で初当選が決まった。
下川町政には、さまざまな課題が山積しており、新たに町長となる田村氏に、まちづくりの考え方や重点項目などを聞いた。
質問項目 1.立起にあたっての抱負 2.まちづくりに対する総合的な考え方 3.重点項目 4.住民意見を掘り起こし、行政へ反映させるための考え
1.立起にあたっての抱負
下川町は、先人の労苦とたゆまない努力により、幾度となく訪れた危機を乗り越え、ＳＤＧｓ未来都市など、全国のモデルと言われております。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症、燃油、資材、飼料、物価高騰などが町民生活、事業活動に大きな影響を及ぼしているとともに、人口減少、少子高齢化、人材、担い手不足、財政問題、公共インフラの老朽化など、このままの状況で推移すると、地域の根幹を揺るがす事態となると認識しています。
町民が心をひとつにして、この難局を乗り越え、町民の皆さんとともに、課題を先送りすることなく、課題解決を進め、持続可能な地域を創り、元気な下川町をもう一度、取り戻したい。将来の姿から今を見て、できることからまず打ち手を打っていく。
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できるか、できないかではなく、やるか、やらないか。町民の皆さん、職員の新たなチャレンジを大切に、「住み続けようと思うまち・住み続けられるまち」を創る、町民の「和」をもって、「環（わ）」のまちづくりを進め、下川町の未来を創っていきたい。基幹産業の振興と定住政策を軸に、町民の和をもって、「下川を再興」し、「いのち・人・森・大地が光り輝くまち」にしていきたい。
2.まちづくりに対する総合的な考え方
基幹産業と町民の「和」で「下川を再興」「いのち・人・森・大地が光り輝くまち・しもかわ」
3.重点項目
1．政策公約と総合計画、行政改革大綱、各種計画の整合性を図り、進めます
2．将来の姿を見据え、町民意見を踏まえた公共施設の整理統合・再編を進めます
3．役場の組織改革（前例踏襲からの脱却、課題意識、危機意識、改革意識の共有）を進めます
4．町民の心が一つになる政策の実現に努めます
5．住宅対策、子育て支援、高齢者施策、教育環境の充実な定住施策を進めます
6．基幹産業の振興のため、担い手・人材確保、事業承継、先端技術の活用などを積極的に進めます
7．循環型森林経営の再構築に着手します
8．関係人口の増加を図り、観光や移住・定住を促進するとともに、連携地域等との人材・経済交流を拡大します
9．ふるさと納税(企業版含む）の周知等に町民等の支援・協力をいただき、納税額のさらなる増加に努めます
10．地域の課題解決と活性化を図るため、ＳＤＧｓ、ゼロカーボンの考え方を基に進めます、この10点について、進めてまいります。
4.住民意見を掘り起こし、行政へ反映させるための考え
「町民も皆さんなどからの意見・アイデア・意向調査結果を基に具体的な施策を速やかに実行していきます」
「各種計画、各種会議など町の情報をわかりやすくお知らせします」
「審議会や委員会を再編します」
「町民の意見聴取方法を見直します」
「格差を解消して男女共同参画等を進めていきます」
「町民の心が一つになる政策の実現に努めます」
「職員が積極的に地域に関わるよう努めます」
上記の考え方を基に、具体的には、次の事項について取り組みます。
多様な主体の参画による会議を創設するよう努めます。
町民が主体となる会議への参画や支援等を行います。
町民、職員の合同研修や会議への参加など情報、意識の共有を進めます。
