下川町長選・現職の谷一之氏が２期目当選 協働による幸せ日本一のまちへ 多くの厳しい目も受け止めたい
(この記事は2019年に掲載された記事です。)
【下川】
町長選挙は21日開票の結果、現職の谷一之氏（64）が1261票、前町議会議長の木下一己氏（71）が1208票で、谷氏が53票差で2期目に当選した。谷氏の選挙事務所（町内錦町）では祝勝会が開かれ、多くの町民が祝福に訪れた。
町長選は誰一人残されない、持続可能な地域社会を目指し、その手法が争点となった。住民との合意や政策形成の手法、公共投資の在り方などを問われ、12年ぶりの選挙戦へ突入。
多くの住民が町の将来を考える、貴重な機会となった。当日有権者数は2788人で、投票者数は2496人となり、投票率は89・53％。有効票2469票、無効票27票だった。
祝勝会では、髙橋和之選対本部長が「皆さんと笑顔で会うことが叶い、うれしく思う。この当選はゴールではない。谷町政2期目のスタート。全力を尽くしバックアップしていく」と挨拶した。
谷氏は「相手候補（木下氏）も政治を志す仲間として、同時期に町議会議員へ当選し、一緒にまちづくりへ取り組んできた。今回多くの方々から、厳しい目も向けられたことをしっかり受け止めたい。下川は過疎という厳しい現実、財政的なハードルの高さもある。町民と一緒になって、4年間まちづくりを進めたい。町はSDGsという大きな目標の中で、12年間の第6期総合計画をスタート。その前期４年のまちづくり、幸せ日本一のまちという目標へ汗をかいていきたい。皆さんの支援、妻や家族の支えに深く感謝を申し上げます」と述べた。
谷氏はだるまにV字を書き込み、妻の美智子さん、後援会役員5人と、樽酒を割って当選を喜んだ。
2期目に「総合計画と政策公約の整合性を図りながら、住民・事業者と一緒に、協働によるまちづくりを推進したい」。地域熱供給の木質ボイラー更新に「再生可能エネルギー導入のロードマップに近い運用を目指したい」。町議との調和に「議論を重ねたい」と語った。
